2013.3.23 西大寺

公式サイト: 独自サイトは無(2013.4 現在)
基本情報: http://www.naranet.co.jp/saidaiji/ (同寺提供の公式情報)
大和路アーカイブ物件情報


Higashimon.Saidaiji
西大寺東門(奈良市)

かつては東大寺と並ぶ規模とも言われる大伽藍を誇った西大寺、火災などで堂宇が消失した際に、境内の敷地も他者の手に渡ってしまったのか、現在は往時の繁栄を偲ぶにはややこぢんまりとした規模になっています。それでも真言律宗の総本山として、いくつもの末寺を持つ大寺院です。本坊は真言律宗の総本部も兼ねています。

創建は天平宝字八(764)年、称徳天皇の発願で建立され、平安時代に火災で堂宇を失い衰退しましたが、鎌倉時代に興正菩薩叡尊により中興されました。その後も火災にあうなど厄難がありましたが、江戸時代に再建された堂宇が現在に残ります。

東門は境内側面の門、本来の正門は南大門だが近鉄奈良駅からはこちらの門が近いので、電車での参拝者の多くはこの門から境内に入るようです。門をくぐると間もなく右手に四王金堂があります。

2013.03.23
Shioudou.Saidaiji
西大寺四王堂

東門を入ってすぐ右手にある四王金堂。江戸時代の建物で比較的最近修理が行われたようです。本尊は丈六(像高約4.8 m)の十一面観音立像です。持ち物などからいわゆる長谷寺式とよばれているそうです。本尊の両側に四天王像が配置されています。どちらも重文です。

最初に入るお堂で共通拝観券を購入すると、本堂、愛染堂も拝観でき、別々に購入するより割安です。それぞれのお堂では内陣まで参拝し、ご本尊を間近で拝むことが出来ます。(おつとめや法要が行われている場合は終わるまでお待ちください。)

2013.03.23
Chouzu.Saidaiji
手水場にある青銅の龍

手水で身を清めてから参拝するというのは、もともと神道の習慣のはずですが、日本の寺院の多くには神仏習合の影響かこのような手水場があります。手水鉢の縁には青銅製の龍が取り付けられ、口の中の管から水が出されていました。手水鉢には竹製の桟が渡され、神社にあるのと同じ柄杓が置かれています。龍の頭頂部は参拝者になでられたのか、銅色が露出し光沢がしていました。

中国では龍の爪の数は、その守護する階級をあらわしており、爪が多いほど高貴な人たちを守る物とされているようです。日本では多くが3本で、中国のしきたりで言うと高級官人の守護神にあたるようです。西大寺の物も3本爪でした。

2013.03.23
yukiyanagi.Saidaiji
手水舎近くのユキヤナギ

参拝に訪れた日には、ユキヤナギが見頃を迎えていました。

2013.03.23
Aizendou.Saidaiji
愛染堂

四王堂から参道を西に歩くと正面に愛染堂が見えてきます。途中の右手に宝物館である聚宝館(しゅうほうかん)がありますが、開館される期間が限られており、訪問した日には入館できませんでした。(直近では2013年4月1日から5月31日まで開館するとの情報でした。)

一尺ほどの愛染明王坐像をお祀りする愛染堂は、西国愛染十七霊場の13番札所です。入り口脇の桜が咲き始めていました。

2013.03.23
Hondou.Saidaiji
本堂

江戸時代に再建された本堂、間口の広い本堂は軒が深く、ゆるやかな屋根の勾配が美しい建物です。軒下には細やかな彫刻が施されています。ご本尊は釈迦如来立像。お堂、仏像とも重文です。

本堂内には大茶盛りで使用する茶碗などの道具が展示されていました。定例の大茶盛りは正月と春秋に開催されますが、30名以上の団体で申し込めば随時実施されるそうです。

本堂前には現存する唯一の創建時の遺構である、東塔基壇があり、礎石も見られます。当初は八角七重塔として計画されたものの、途中四角五重塔に変更されたと伝わっています。上の愛染堂の写真の手前左側に写っているのが塔基壇です。

2013.03.23